味わい |
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香り |
ワイン名 | Claude Chonion Vin de Paille Arbois |
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生産地 | France > Bourgogne > Côte de Beaune > Volnay |
生産者 | |
品種 | Savagnin (サヴァニャン) |
スタイル | White wine |
2016/03/11
(2011)
価格:5,000円 ~ 6,999円(ボトル / ショップ)
2011 ヴァン・ド・パイユ アルボワ クロード・ショニオン とても濃厚な麦藁ワイン。見るからに粘性の高そうな液体で、僅かに濁りのあるライトブラウン。液面はマットな光沢感があります。 リーデルのソーテルヌ・グラスでいただいていますが、ぐるぐるをやってもなかなか脚が落ちてきません。グラスに息を吹き込むと、側面が息の形に波打ちます(笑)。 香りは、ちょっと複雑ですね♡ 乾燥させたミントとセージ&マジョラム、そして大葉、微かに八角とクローブ、ほんのりとシナモン、アプリコットジャムとドライプルーン、黒蜜と古い梅酒…。 要するに、乾燥ハーブとドライフルーツ、煮詰めた果汁類の香りをミックスして凝縮させた感じです。 味わってみると、予想以上に濃く、強烈な甘さを感じますが、酸の強さもそれに釣り合ったもの。いろいろな味の要素が、やや過剰な感じがあるものの、全体としてのバランスは取れています。 とても長く熟成させた梅酒に似ていますが、こちらの方が、より複雑な味わいで、ピリっとくる若干の辛味すら感じます。 余韻は途轍もなく長く、ワインを嚥下してから最低でも2〜3分くらいは、飲み干した液体の幸せな思い出に浸ることが可能です。 後味に黒糖でつくったカラメルのような苦味や香ばしさが、突然現れてきて驚きました。おそらく、分厚く多層な「味のレイヤー」のようなものがあり、それらがひとつひとつ捲られていくうちに、黒糖カラメル味の層に行き当たった、そんな認識でOKかと思います。 なんと言うか、飲む度に味の印象が変わるワインですが、その理由も、そういったワインの構造によるものと思うことにします。 ちょっとお高いワインですが、たいへん面白いレッスンを与えてくれる一本でした。