Pedro Parra y Familia Imaginador
ペドロ・パッラ・イ・ファミリア イマヒナドール

シナモンやクローヴなどスパイスの香りが強く、サンソーという赤果実になりがちな香りを黒果実になるほど完熟感はあります。 酸は高めで完熟感があるから産地の特定が非常に難しいワインに思えます。 チリと聞いてこの酸を想定出来るでしょうか？ この品種が完熟することによる甘みのようなものはありますが押し並べてニューワールドぽくなくきれいでミネラルすら感じる味わい。 エレガントなチリというよりフランスの南仏より涼しいところで酸を与えられたワインのようなイメージ。 どうしたらチリでこんなワインができるのか…。

二本目はチリのワインでした。サンソーとカリニャンを使ったなかなか飲まないセパージュでした。調べてみるとチリ南部のイタタ・ヴァレーで作られた、透明感のあるワイン。鮮やかな紫色がかった色調。ブルーベリーや新鮮なチェリー系の果実のアロマを持ち、口に含むと生き生きとした透明感の果実味が広がる。軽やかなスパイス感やアーシーな要素も現れ、引き締まった酸とともに長く余韻に残る。ミネラル感にも優れ、印象的なタンニンのテクスチャーが圧巻。ブドウ品種はサンソー77％、カリニャン23％。生産量は7800本。なかなか美味しかったです！

ジンジャーやクローヴなどスパイスの香りにシナモンなど甘い香りもあり、黒果実系の香りが感じられる。少し発砲感があり、ピリピリと舌を刺激します。 果実味は滑らかで柔らかく、酸は高め。余韻も長く独特の味わい。 あまりタンニンは突出せず柔らかいスタイルなので、重かったり噛み応えのある食材よりはハンバーグなど、柔らかい肉と合わせたい。