味わい |
| ||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
香り |
ワイン名 | Yarden Katzrin Red |
---|---|
生産地 | Israel |
生産者 | |
品種 | Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン), Merlot (メルロ) |
スタイル | Red wine |
2015/08/16
(2008)
ゴランハイツワイナリーというところの最上級キュヴェである「カツリン」の赤ワインです。ゴランハイツというのはイスラエルでも最古参のワイナリーだそうで、イスラエルのモンダヴィみたいな位置づけでしょうか。黒地に金文字、ワインレッドの模様というラベルの高級感がいいですね。見た目だけでテーブルが引き締まります。ラベルにはご丁寧にも生産量が書いてあって「34樽」(約10000本)、vinicaに1人しか登録していないというのだからレアリティも高いです。わが国には100本入ってきてないんじゃないんでしょうか(参考 ボルドー5大シャトーが約10万本, オーパスワンが約35万本, ドンペリニヨンはなんと約2000万本!) 早速ワインの方を見ていきましょう。 セパージュはカベルネソーヴィニヨン87%、メルロー13%です。カベルネが多いですね。ボルドーではここまで多いのはマルゴー村の一部シャトーくらいです。火山性土壌というテロワールが特徴的です。ナポリがあるヴェネト州やシチリア、手を出したことはないんですがスペインや日本の一部地域が挙げられるのですが、どこもボルドーブレンドはほとんど作っていません。どういうワインになるんでしょうか。 色調はかなり暗い赤紫色で粘性も高く、ボトルから注いだ途端に香りが立ち上がって期待が高まります。香りは思ったより樽の要素が少ないですね。ないわけではないのですが。チェリーやブラックカラントなんかの果実、杉の木なんかが香りの主軸です。ペッパー、シナモンやバニラなどの甘めのスパイスやハーブもあります。味もけっこう甘いです。アルコール度数は15.5%でかなり高いのですが、アルコール感は少なくて柔らかい口当たりです。タンニンがあまり強くなくて、カベルネ比率の高さにもかかわらず、どこか軽やかなところがあるのがいいですね。2008年というとボルドーはまだまだ若いのですが、このワインはタンニンや酸味が突出したところもなく、凝縮された果実味とほどよく調和しています。余韻も長くていい感じ。果実味主体のワインです。この甘味と、タンニン酸味のバランスがメドックの凝灰岩とゴラン高原の火山灰の違いなのかはわかりませんが。 全体としては果実味と甘味の強いボルドーブレンド、という感じです。生産量の少ないワインにありがちなインポーターごとの価格設定の差が気になるところです。感動するようなワインではありませんがちゃんと値段に見合ったワインですよ。ちなみにグラスに浮いている油は一緒に食べたステーキのもので、ワインとは一切関係がありません。
2015/03/01
(2003)